こうめブログ

3歳児クラスで、素敵な遊びの展開に出会いました。

井形ブロックで消防車作りを始めたA君とB君。黙々とイメージを持ちながら作っていきます。「はしごしょうぼうしゃだから、ここにはしごをつけて…」「まわるしゃりんをつけたい!」等々、日々リアルに、イメージしたものを形にしていく力を付けていて、この時点で関心しかありません。

そんな中、A君より「せんせい、うしろのタイヤがまわらない!まえのタイヤみたいにまわらないといやだ」と必死の訴えを受けました。その言葉通り、前の車輪は元気いっぱい動きますが、後ろの車輪は動きません。違う車輪に付け替えても回りません。男の子と保育士で「だめだ、回らない…」と困っていると、B君が「(車輪同士が)くっついてるからまわらないだよ」と教えてくれました。これまたその言葉通り、車輪を離して付けたらよく回り、嬉しくなったA君は、やや暴走気味に(笑)走らせていました。

 

今度はB君がはしごに見立てた長いブロックが、使いたい分が足らず困っていました。保育士に伝えに来たため、ちょっぴり壊れていたブロックをテープで修理し、1つ確保。でもまだ足りず…。

同じころA君は、単体ではしごを作成中。ものすごく長く繋げ大満足!!しかし、車の本体にいざ付けようとすると重すぎて付きません。またまた困難にぶつかります。イメージしたものが明確になってきている分、まだ技術獲得真っ最中の時期なので、子ども達の葛藤は続きます!!B君の問題の解決もまだの中、A君からもヘルプの声がかかってしまった保育士。どうしましょうの局面でしたが、困った時に頼られる喜びを胸に一緒に考えました。

「どうしたものか…」「うーん」何度も付けてみますが、結果は重くて落ちます。するとCちゃん登場!「おもいんだから、ちょんぎちゃう!!」とはしごに見立てた長いブロックを勢いよく半分こに。そして乗せるとしっかり付くではありませんか。A君B君保育士は感動の嵐!!その結果、B君が使いたい長いブロックが空き、子ども同士で快く貸し借りを行いこれらの作品の完成となりました!

 

ブロックあそびの1場面でしたが、子ども達は、このような状況から沢山の事を学んでいます。

考えること。イメージを形しようとチャレンジすること。集中すること。

思いを言葉にすること。それを相手に伝えること。

困った時には周りにヘルプを出すこと。友だちのヘルプに気付き知恵を出し合うこと。協力すること。

再び考えチャレンジすること。時には折り合いをつけること。

教えられるのではなく、子ども自身がここに書けない位のことを自ら学んでいます。

一人ひとりが真剣に遊んでいるので、もめごと(意見のぶつかり合いではなく)もなく、お互いを尊重する様子も感じられました。

 

1日かけて作って、遊んだこの消防車たち。片付けの時間には、「またつくれるかな」と言っていましたが、「また皆で作ればもっと素敵になるかもね。」と言葉を掛けると、まぶしいくらいの笑顔で「うん!!!」と言って、あっという間に片付けが終わっていました。

振り返ると、大人の私のしたことは、「困ったね…」とつぶやいていただけの気がします(笑)

やはり“子ども達には力があります”。

敵いません。。。

 

 

 

 

ぜひ一度、園を見にいらしてください
03-3829-3663

受付時間:月~土 9:00~17:00

子どもたちの表情、園内の空気感を
ぜひ一度感じてみてください

お問い合わせ