言葉の大切さ
- 投稿日
- 2023.08.03
- 更新日
- 2023.08.16
小梅保育園では、あそびからまなびにつながる楽しい時間「ひまわりタイム」(5歳児のお楽しみの時間)を行っています。
先日、5歳児クラスで、“お楽しみの時間”を行った時の事です。
この日はタングラム遊びで、保育士が作った図形を子ども達も作って遊びました。
「レベル1」や「レベル2」なんて名前を付けて取り組むと、ゲーム感覚で子ども達のやる気もアップして、活き活きとした表情が見られました。それに加え、「かんたんすぎるー!!」、「もっとむずかしくして!」と苦情まで(笑)
子ども達のお言葉に応えレベルを上げていくと、少しずつ三角や四角の形をぐるぐる回して、頭を抱えながら必死に形作りに励むようになっていきました。
その時です。
難しくなったA君が、早々完成させていた隣のB君の図形を見て、取り組み始めたのです。
すると A君「まねしないでよー!!」(かなりのご立腹)
B君「まねしてないよ…」(そうです、完成させたいだけです)
2人のやり取りを見ていて、ふと昔のことを思い出しました。
私が幼児クラス(3,4,5歳児の縦割りクラスでした)を初めて担任した時の事です。
子どもが好きな?「う〇こ~」が大流行りしました。その時歌っていた歌に上手に「う〇こ~」を当てはめ大声で楽しそうに歌うのです。何度かやめるように伝えましたが、効きません…。そんな時、5歳児の男の子が、「そんなうたにしたら、つくったひとがかわいそうだよ」と言ったのです。私はこの言葉に感心しかありませんでした。そして、クラスの子ども達もシーンと。きっと子ども達自身も幼いながらに意味が分かったのですよね。実際、その日から『う〇こ~替え歌』はなくなりました!!
私はこの時、持論でもある“子どもには敵わない”を実感するのと同時に、言葉の選び方って、こうやって相手にしみわたっていくのだと学ばせてもらいました。それから、私は出来る限りしみわたる言葉がけを大切にするようにしています。
とこんなエピソードを思い出しながら、
A君に、「真似っこするのは、素敵だなって思ったからじゃない?素敵だから同じようにやりたいって先生なら思うな。」と呟いてみました。
するとA君の表情が穏やかに変わり、そーっと出来上がった図形を見せ(笑)コツまで説明が始まりました。
もちろんB君はそのアドバイスを快く受け、完成させることが出来ました。
『しみわたる言葉掛け』を探ることも、私の保育の楽しみになりました。
そして何より、その言葉を素直に受け取ってくれる子ども達に感謝です!!
この2人、課題を終えた後も仲良く様々な図形を一緒に作って遊んでいました♪
これだから保育はやめられない!!